2016/01/24 【山あるき】 奥高尾縦走 (陣馬山から高尾山へ) -快晴・お手軽雪山気分の山歩き-
- はじめに
今週末は、当初伊豆大島にサイクリングに行く予定だったが、土曜日があいにくの天候に。日曜日はそこまで天気が悪そうでもなかったが、翌日の影響も考え、近場に出かけることにした。
そんな中、今まで人の多さで敬遠していた高尾山が候補に挙がった。月曜日に通勤地獄を味わう羽目になった大雪の影響で、人が少なくなっているだろうと予想し、手軽な雪山気分を味わえると期待して、高尾山方面に向かうことにした。
一方で、それなりにしっかりと歩きたいという思いもあったので、北の陣馬山から奥高尾縦走路を踏破するルートに決定。
一緒にサイクリングに行く予定だった仲間と2人で、雪の高尾を楽しんできた。
- 今日のルート
JR高尾駅からバスで陣馬高原下へ向かい、そこから陣馬山、景信山、高尾山を経由し、高尾山口駅から帰るルート。17キロ超とそれなりに距離もあるものの、獲得標高自体はそこまで高くないので、少しがっつり山歩きをしたくなってきた人にも、縦走の楽しみを味わえるルート。また、下山後の楽しみとして最近オープンした高尾山温泉があるのも魅力のコースだ。
今回は、さらに先日の大雪の影響で残っているであろう雪が一番の楽しみで、首都近郊でも雪山気分を味わえるコースとなった。
コースタイム(ヤマレコより)
S陣馬高原下バス停08:1008:35陣馬新道登山口08:4009:20陣馬山09:3009:55奈良子峠10:02明王峠10:0610:13底沢峠11:05景信山11:5012:15小仏峠12:30城山12:45一丁平13:05もみじ台13:15高尾山13:2514:10ゴール地点
- 時系列
7:21 JR高尾駅到着 自宅からわずか30分程度 いつもの登山に比べやはり圧倒的に近いことを実感
7:35発陣馬高原下行きのバスを待つ かなり冷え込んだ朝ではあるものの、それなりの人数が並んでいた(なお、バス出発時にはちょうど座席が埋まる程度だった)
8:10 陣馬高原下 バス停到着! 雪が残っている!
トイレで用を足したのち、出発 まずは陣馬山を目指す
初めは舗装路 ところどころ凍結している場所もあるので、慎重に進む
登山口入口到着 ちょうど、登山口手前に林道があるので、林道分岐を過ぎれば登山口はすぐだと思えばよい
登山口から先は期待通り雪が積もっていたものの、昨夜の積雪はなかった模様
そこそこ踏み跡がついており、アイゼン等つけなくても、慎重に歩を進めれば問題ない
陣馬山へは尾根道を上る
指導票もしっかりとあるので、よっぽど雪が積もらない限りは、道迷いの危険性もなく、安心して歩ける
近場の高尾でこんな雪道歩きが楽しめるなんて驚き!
トレースはしっかりとしているので、道を見失うことはない
斜面のトラバース箇所では、慎重に進む
時間帯の関係か?それとも季節の関係か? あまり人が多くなく、静かな山歩きを楽しめる
9:20 陣馬山山頂到着!! 見事な雪と快晴!
本格的なのぼりはほぼ終わり
都心方面の眺め
丹沢方面の眺め
富士山方面は少し雲がかかっており、残念ながら富士山は拝めず
神奈川へ少し下ったところの山小屋はすでに営業していた!
9:30 山頂での360°の眺望を堪能したのちは、いよいよ縦走ルートへ進む
この先もずっと雪道が続いている
右方向の分岐は相模湖方面へ続く道 (高尾山縦走ルートに比べ、トレースは少ない模様)
9:55 奈良子峠到着 明王峠方面へ進む
10:00 明王峠着 右奥に移っているのは山小屋だが、営業はしていなかった
小屋の裏手にはトイレもあるので安心
さすがミシュラン3つ星だけあってか、英語表記の[Mt. TAKAO] さらに進む
10:13底沢峠着
尾根を歩いているため、何度も峠を通過するが、基本的に峠は鞍部となるため、峠からは再びのぼり
基本的に尾根伝いの道だが、アップダウンを避けることのできる巻き道も随所に表れる。 今日は、縦走を目的としているので、もちろん巻き道はつかわない
天気はすこぶる快晴で、歩いていて非常に気持ちがいい
時折、木々の隙間からは都心方向が望め、改めて、都市からの近さを感じながら尾根を歩く(山ばかりが見える奥多摩とは大違い)
景信山の手前ではそこそこ登りがある
11:07 景信山到着!
雪と快晴、そして圧倒的眺望が楽しめ、今日登山に来てよかったと実感!
さて、ここで景色を楽しみながら昼食にする。
なお、展望場所に多数ベンチやテーブルがあるものの今日はこのありさま。
何とか座る場所だけ雪をどかして場所を確保した。
寒い日はやっぱりラーメンであったまるのが一番! いつも山専用ボトル にお世話になっている。
なお、山小屋は営業していたので、なめこ汁などあったかいものもお金さえ払えば頂ける
時間帯も相まってか、ずいぶん人が増えてきた(こちらは山小屋前の様子)
11:50 おなかも満たし、トイレを済ませて再出発 小仏峠へ
相変わらず雪の尾根が続く
残り8キロ!
12:10 小仏峠到着 この下は渋滞で有名な中央道 小仏トンネルがある
明治天皇の歌碑もある かつて、鉄道が通る前は甲州街道の一部としてにぎわっていたのだろうか。 今となっては茶屋は朽ちているが・・・
さて、ここからは小仏城山までまた登り
12:30 小仏城山到着! 奥に高尾山も見えてきた
ここも山小屋やベンチが多数あり、ハイカーたちでにぎわっていた。雪の日でもこの賑わいだから、きっと新緑の季節などは大勢でにぎわうのだろう。
ここまで来ると、都心のビルがよりはっきりと見えている。
手前には多摩丘陵が広がっており、その中にニュータウンが点在しているのがよくわかる。
一丁平方面へ
一丁平までは緩やかなのぼり
12:45 一丁平到着 ここは展望台が設置されている
さらにもみじ台へ向けて登りが続く
振り返れば、陣馬山では見ることのできなかった富士山がようやく雲から顔を出し始めていた(今日のルート中随所で富士山を拝めるはずだったが、ここまでずっと山頂は雲の中だった)
13:08 もみじ台到着 ここまでくれば高尾山まで目と鼻の先だ
高尾山まで最後の登り。 普段着に近い格好のハイカーも増えてきた
13:16 高尾山頂到着 !
さすが、ケーブルカーもあるだけあって、どの山よりも人が多かった。(世界一登山者が多い山というのは伊達ではないと実感)
富士山もはっきりと見えていて、皆富士山方面へ釘ずけ
13:25 山頂を少し楽しみ 稲荷山コースで下山する。 今回は縦走なので、あくまでも尾根伝いの道を選ぶ
稲荷山コースに入ると、高尾山頂の観光地のような人ごみはなく、やや落ち着いた山道へと戻る。
1キロ以上進むと、ようやく雪もなくなり、いつものハイキングコースの状態に戻る。
最後の展望箇所で多摩丘陵を眺め、足早に下山する
残り200メートル!
この稲荷山コースは200mごとに距離表示があるため、進度を読みやすい。
14:10 高尾山口到着! 最後の階段部で、急に凍った雪道に戻ってしまい、滑りやすくて危なかったが、合計6時間のお手軽雪山縦走が終了した!
下山後は昨年2015年10月にオープンした京王高尾山温泉・極楽湯で癒す。
(入浴1000円)
下山後は、西口から入るのがおすすめ
温泉自体は、露天風呂中心で4,5種類ほど。入館が2時台だったので、混雑はしていなかったが、3時を過ぎたころから続々と登山者たちがやってきて繁盛していた。
こちらは正面口 高尾山口駅からは連絡通路を通って直結しているため、利便性がかなり高い。なお、中の休憩室から、列車の時間が確認できるため、時間を有効活用できるのも利点と感じた。
16時前の準特急に乗って帰宅。
- 感想
高尾山というと、標高も高くないし、あまり登山という感じがせず、登山道が混雑するという噂も相まって今まで避けてきた。今回の陣馬山からの縦走コースだと、17キロほどの行程で、充実感もたっぷりあるコースだった。積雪のおかげで、都心近く(新宿から京王線で1時間ほど)でこんなに手軽に雪山気分も楽しめ、高尾山の魅力に気づくことができた。
雪のおかげか、うわさに聞くほど登山道も混雑しておらず、静かな山行を楽しむことができたので満足。
都心で雪が積もった後の晴天日がねらい目かもしれない。(なお、今回は都心積雪6日後だったが、稜線の登山道はほとんど雪道だった)ただし、雪道に備えた装備をお忘れなく。今回は、軽アイゼンを持って行ったものの結局つけずに乗り切ってしまったが、滑りやすいところではやはり、きちんと装着すべきだったと反省。
さて、次はどこの山に行こうかな?(あ、自転車にも乗らなくては・・・)